小笠原諸島は過去一度も大陸と繋がったことのないことから、固有の生態系をなしているため、
世界自然遺産にとして、2011年6月に登録されました。

その固有種が多い中でも、小笠原はカタツムリ王国です。
カタマイマイという他のカタツムリよりも殻が頑丈で重量感のある、カタツムリに属さない生き物がいます。
まだあまり研究が進んでいないので、謎のベールに包まれている部分が多いのですが、
小笠原だけで化石や絶滅しているものを含め32種類もあります。
この限られた世界の中にこれだけ多様性のある生き物はそう類を見ないので、まさに王国ですね。

父島ではオガサワラオオコウモリがおりますが、こちらは小笠原諸島で唯一の固有哺乳類です。
一応母島にも住んでいるとされておりますが、数頭しかおらず絶滅寸前です。
ただ父島にも200体前後しかいないようなので、絶滅が心配されています。
コウモリというだけあって夜行性なので、日中は休息していますが、夕方の森林近くで活動的になるので、
運が良ければ見ることができるかもしれません。