秋も深まり肌寒い季節になり、この時期になると食欲が急に湧いてきますね。
東京諸島には島で独自に発展をした美味しい郷土料理が沢山あります。
そこで今回は、食欲の秋をたっぷり満喫できる、東京諸島ならではの郷土料理をご紹介します。

島寿司
「島寿司」は、やや甘めの味付けで握られたシャリに、近海で水揚げされる旬な魚を醤油ベースのたれに漬けて、ワサビの代わりに練りがらしを載せて食すのが特徴の郷土料理です。比較的温暖な気候の東京諸島では、鮮度を保つための工夫として魚を醤油漬けにしていました。漬けることでつややかなべっこう色になることから「べっこうずし」とも呼ばれています。また、東京諸島では昔、わさびが手に入りにくかったため、練りがらしを使っていたことから現在に至ります。八丈島ではシャリの甘さが強め、大島では青唐辛子を加えた醤油だれに漬けこむなど、島や作り手によっても様々です。島寿司は東京諸島の飲食店では至る所で提供されており、身近に味わえる美味しい郷土料理です。

くさや
くさやは、古くから伝わる伝統のある干物です。より長く保存するために、くさや液と呼ばれる発酵させた液に漬け、水で洗い流してから干します。くさや液に加えるのは塩だけです。一度使った塩水に塩を加えながら繰り返し魚を漬けていくと塩水が発酵し、くさや液ができます。このくさや液が代々引き継がれて来たからこそ、今も美味しいくさやを楽しめます。独特な香りと芳醇な旨味溢れるくさやは東京諸島ならではの味わいです。

明日葉料理
ビタミンやミネラル、食物繊維等、栄養素が豊富に含まれている明日葉。生命力も強く、葉を摘んでも、明日には芽が出てくるほど成長が早いことから「明日葉」という名前がつきました。青汁の原料としても親しまれており、優れた健康野菜として近年注目されています。伊豆諸島では明日葉が特産物の一つで、明日葉を使った様々な料理を楽しむことができます。定番の天ぷらやおひたしから、明日葉アイスや明日葉クッキーなどのスイーツでも使用され、どんな料理でも栄養満点で美味しくいただくことができます。

東京諸島のグルメを堪能するなら食欲が旺盛になる、今のシーズンがオススメですよ!
東京諸島だからこその味わいに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

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