「日本一人口の少ない村」である青ヶ島は伊豆諸島最南端で東京の秘境と言われています。
東京から358km南に位置するこの小さな島は、人口は約160人ほどですが、多くの外国人観光客が訪れるなど、国内に限らず世界からも注目されています。
島全体が二重カルデラ構造で世界的にも珍しい地形をした青ヶ島ですが、島の魅力はそれだけではありません。

「東京ビーフ」という黒毛和牛をご存知でしょうか。
その名の通り、生まれも育ちも東京の黒毛和牛のことを「東京ビーフ」と呼びます。
年間で60頭ほどしか出荷されず、その中には青ヶ島で生まれた牛もいます。とても希少で「幻の黒毛和牛」とも呼ばれ、数もさることながら、美味しさもひとしおです。
東京ビーフは艶がありキメが細かく綺麗にサシが入った肉質で、脂の融点が低いため口に入れた瞬間に溶け、脂の甘味と濃厚な肉の旨味を味わえます。

青ヶ島では毎年810日に「牛祭り」という島の一大イベントを行います。
「牛祭り」は前夜祭の打ち上げ花火、本祭での農林水産物や花卉園芸品、加工品、手工芸品の品評会、還住太鼓の演奏や90kgほどの丸石を持ち上げる力自慢、全員参加の島踊りなどがあり、島外にいる村出身者もこの日に合わせて帰省してきます。
この行事の中で和牛共進会という和牛の品評会が実施されます。品評会では体格・体積があり、かつ均衡の良い和牛を競います。
繁殖牛・素牛の資質の向上を求めて、酪農家の方の努力はもちろんこうした島の総力が幻の黒毛和牛と称されるほどに価値ある和牛を生み出すのですね。

メディアでも取り上げられるほど絶品の東京ビーフ、皆さんも一度ご堪能してみてはいかがでしょうか。

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