カメリアオイルは、世界の多くの人から愛用されている歴史の長いオイルで、
ホホバオイル、オリーブオイルと共に肩を並べて注目されています。
あまりカメリアという響きは聞き慣れないかもしれませんが、「椿油」と言えばもうおわかりですよね。

このカメリアオイルには大きく2種類あり、ヤブツバキを原料としたものとユチャ、チャノキなどを使用したものです。
このヤブツバキを原料にした椿油が、利島では全国で生産量6割近くに及びます。

島内では、生産量が日本一だけあり、人口よりも椿の数の方が圧倒的に多いです。
利島の人口は300人に対し、椿の本数はなんと20万本です。
大体1月〜3月が開花時期で、20万本の木々に鮮やかなピンクの花が灯されます。
時期が過ぎた後も、花びらが残り、その花びらが綺麗な絨毯をなしている情景は必見です。

「椿油」はヘアケアのイメージが強いですが、髪の毛だけでなく、スキンケア・ボディケアとしても優れています。
椿油の成分はオレイン酸が85%以上と、皮脂の成分にとても似ています。
そのため、肌の潤いを保つ事と、肌のターンオーバーを促す作用があります。
また、抗菌作用のサポニンという成分が含まれているためニキビ予防や、紫外線のUV-Bから守る日焼け止めの役目も果たしてくれます。

また「椿油」は外からキレイにしてくれるだけでなく、内側からもキレイにしてくれます。
体に脂肪がつきにくく、コレステロール値の低下、動脈硬化や心臓疾患の予防、
便秘の改善に効果的です。
そのままオリーブオイルのように飲んだり、ドレッシングなどの調味料としても活用できる優秀なオイルです。
味も食材をまろやかにする力があり、江戸時代では椿油を使って揚げた天ぷらを、「金ぷら」と称して多くの人の舌鼓を打ったそうです。