小笠原諸島は生態系が独特で稀少な動植物が、
数多く住んでいます。
生態系も島ごとで異なり、「ハハジマノボタン」と「ムニンノボタン」はそれぞれの島で固有種として登録されています。
「ハハジマノボタン」は母島でしか見られないノボタンです。
淡い紅色をしていて、4〜5㎝の花を咲かせます。
標高の高い山地に生育しているため、乳房山の標高300m〜頂上辺りで見ることができます。
また、開花時期は7月〜8月と夏のシーズンです。
「ムニンノボタン」は父島でしか見られないノボタンです。
白色で、「ハハジマボタン」は5枚の花びらを持っているのに対し、4枚の花びらで、花の大きさもひとまわり小さいです。
ちなみにこの「ムニン」とは「小笠原」のことを指し、誰も住んでいない無人島を「ムニンジマ」と呼んだことに由来しています。
このノボタン以外にも固有種にムニンと付いているものが相当数あるので、是非探してみてください。
鳥類の「ハハジマメグロ」は、母島列島のみにしか生息しておりません。
母島では集落内で目にすることができるので、身近に感じますが、特別天然記念物の絶滅器具種に指定されています。
ハハジマメグロの大きさは、13.5cmとメジロよりひとまわり大きいです。
色は全体的に黄色と黄緑色のグラデーションで、黒のくまどりをしています。
ノボタンのように、似ているけれど違う生物は他にもあります。
またハハジマメグロのように、その島にしか住んでいないものもあります。
父島と母島に両方訪れてみて、違いを見つけてみるのも面白いのでオススメです。