夏らしい暑さも落ち着き、爽やかな秋の気候が気持ち良い季節になってきましたね。
今回は「芸術の秋」になぞらえて、島でアートを楽しめるオススメの体験をご紹介します。
大島:椿染め
大島といえば椿が有名ですが、この椿の花は観賞用の他にもその赤い花びらを染料とした「椿染め」があります。椿は花がまだきれいなうちにポトりと地面に落ちてしまうのが特徴の儚く美しい花です。この地面に落ちた花から綺麗な花びらのみを集め、赤い染料を作ります。大量の花びらからできた貴重な染料に、シルクの生地を浸して美しい椿の色を定着させます。この椿染めは大島で実際に体験でき、ハンカチやストールなどのシルクの布に、輪ゴムを用いたオリジナルな柄を入れるアレンジも可能です。1時間程で完成し、淡いピンク色に染め上がった作品はすぐに持ち帰ることができます。椿染めならではの風合いをお楽しみ下さい。
大島:陶芸体験
「椿の花焼き」という、三原山の溶岩を混ぜ込んだ粘土で作る焼き物作りが大島で体験できます。手ろくろで作るので、自由自在な形にアレンジでき、焼き上げる時に、代表的な花椿の花や葉・枝を灰にした釉薬を使用するなど、大島で採れる素材を使った焼き物です。独特な色合いに焼き上がったオリジナル作品が、後日郵送でお手元に届くのも楽しみです。
新島:ガラスアートセンター
新島は日世界でイタリアのリパリ島と新島でしか採れない「コーガ石(抗火石)」という石の産地です。この石を原料とする「新島ガラス」が島の特産品です。新島ガラスは含有する鉄分によりオリーブ色に発色する天然色のガラスで、レトロ感のある雰囲気と、温かみがあります。この新島ガラスは「新島ガラスアートセンター」で体験教室を楽しむことができます。隣接の「新島ガラスアートミュージアム」はじっくりと作品を鑑賞をしたい方にオススメです。新島出身の作家や世界的なアーティストのガラス作品が展示されており、ガラス製品の販売も行っています。
三宅島:ハーバリウム
専用のオイルと一緒に瓶に詰めて花の美しい姿を長く楽しむことができるハーバリウム。ゆらゆらと可愛らしく揺れる姿はリラックス効果もあり、近年人気を集めています。このハーバリウム作りを三宅島で体験できます。三宅島で採れた花材を使って自分でアレンジできるので、お土産として思い出と一緒に持ち帰ることができます。
父島・母島:タコノ葉細工
小笠原村の木「タコノキ」の葉からできる「タコノ葉細工」は小笠原の代表的な民芸品です。タコノキとは小笠原の固有種で、気根と呼ばれる根がタコの足のように幹を取り巻いる植物で、島の至る所で見つけることができます。その木から採った細長くとても頑丈な葉を茹でて乾燥させ加工することで、柔かく編み込み易くなり、緑色から白色に変化します。仕込みに手間がかかる分、仕上がりはとても丈夫で実用的です。このタコノ葉を編み込みながら、ブレスレットや小物入れなどを作る「タコノ葉細工」体験は小笠原諸島の父島と母島で体験できます。
東京諸島ではこの他にも、豊かな自然の恵みを利用した様々なアートが体験できます。
是非、あなたの「芸術の秋」をここ東京諸島で見つけて見て下さい。
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